【本で世界を旅する②】「旅をする木」アラスカの大自然を文字から感じる

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こんにちは、さらーなです。

私は自然を感じる旅が好きで、一人旅のときはできる限り見たことない自然に触れたいと思って計画します。

そんな私が「どんな旅行したことある?」と聞かれて、今のところ真っ先に言うのは「オーロラ見に行った!」です。

何年も前に行ったけど、ずーっと忘れられないオーロラ。そして厳しい寒さ。

普段の便利なものであふれた生活ではあまり意識してないけど、「自然の中で、人はただ生かされているだけ」というのをまざまざと感じました。

こちらの旅行記はまた記録するとして…。

本で旅する2冊目!

オーロラ見たいと思っている方やアラスカに興味を持った方にはぴったりな本だと思います。

アラスカといえばこの方!星野道夫さんのエッセイ集

旅をする木 (文春文庫) | 星野 道夫 |本 | 通販 | Amazon

アラスカの自然に惹かれた、写真家であり、探検家であり、随筆家である方。太平洋をはさんだ先にあるのに、あまり知らないアラスカの世界を、写真と文で伝えてくれる代表的な方です。

この「旅をする木」はアラスカや彼の周りの方にまつわるエッセイ、33編が収録されています。

お気に入りの1フレーズ。

けれども、自然はいつも、強さの裏に脆さを秘めています。そしてぼくが魅かれるのは、自然や生命のもつその脆さの方です。

「春の知らせ」より

厳しい寒さと自然に太刀打ちできる気がしなくて、畏れの気持ちを抱く北の大地。

でも同じ地球上に存在するもの。

アラスカのような北の大地にいなくても、どこかでつながっているのだなと不思議な気持ちになります。

また、雄大な自然とアラスカに住む人々を豊かな表現で描いてくださり、旅行者が短い期間でちょっとのぞいて知る世界とは全然違う景色を教えてくれます。

読んでいると、厳しさと寒さの中に秘められた優しさと温かさを感じられる気がします。

私はトレッキングをしないので、今後どんなところに出かけたとしても、星野さんが見たような景色に一生巡り合えないのだろうと思います。

でも文字を通してそんな世界を感じて、羨望の気持ちを抱くことできて嬉しいし、もっと触れたいなと思います。

星野さんは他にもたくさんのエッセイや写真を残していらっしゃるので、そちらも読んでみたいです。

読んでいただき、ありがとうございました。